【讀詩】生命は ◎吉野 弘


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「生命は」 吉野 弘

生命は                   生命 可能是

自分自身だけでは完結できないように     無法以自身之力成功的完滿

つくられているらしい            而被創造出來的

花も                    好比花

めしべとおしべが揃っているだけでは     就算將雌蕊與雄蕊聚集

不充分で                  也不足夠

蟲や風が訪れて               仍需昆蟲與微風的造訪

めしべとおしべを仲立ちする         連繫起雌蕊與雄蕊的關係

生命は                   生命本質上

その中に欠如を抱き             便懷有重要的匱乏

それを他者から満たしてもらうのだ      並因他者的存在而完滿

世界は多分                 世界 或許是

他者の総和                 所有他者的總合

しかし                   然而

互いに                   我們彼此

欠如を満たすなどとは            對於自身這份重要的匱乏

知りもせず                 毫無自覺

知らされもせず               也未曾被告知

ばらまかれている者同士           原來我們是被播散的種子

無関心でいられる間柄            總是冷淡的距離

ときに                   然而有時

うとましく思うことさえも許されている間柄  再難忍卻也能維持住的關係

そのように                 就這樣

世界がゆるやかに構成されているのは     世界被巧妙的構築了

なぜ?                   這是為什麼?

花が咲いている               花盛開著

すぐ近くまで                近身一看

虻(あぶ)の姿をした他者が           便發現像馬蠅這樣他者的存在

光をまとって飛んできている         在光線的纏繞中飛舞著

私も  あるとき               曾幾何時

誰かのための虻(あぶ)だったろう        我也成為誰的馬蠅吧?

あなたも  あるとき            曾幾何時

私のための風だったかもしれない       你也是得以完滿我的那微風吧?

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此詩受引用於電影《空氣人形》

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